2020年は、あっという間に過ぎた。
コロナという言葉を聞かない日・意識しない日はなくて。
でも、私の2020年に共感できる人は少ないかも。
家にいる時間が増えて、正直嬉しかった。
それまでの生活は、満員電車で押し合いながらストレス溜めて、会社に着いたらフリーアドレス席で、毎日違う人が周りに座る不安でストレス溜めて(実際に、貧乏ゆすりだとか匂いだとかずっと大声で電話してるだとか、クチャラーに限って自席でランチするとか、暇そうな人がずっとコイバナしてるだとか。。。どんな会社だって感じですね。w)
そして帰りはクタクタで電車で爆睡して、やっと帰ってきてYoutubeを無心で見て寝る。そんな毎日だった。
本当に外に出ることのストレスがすごかった。そういうストレスが無くなって、心底嬉しかった。
パジャマでよくて、ノーメイクでよくて、寝っ転がって仕事してもいいし、お昼だって自分の食べたい健康的な食事を自分で作れるし。
アパレルで働いていた時は、一番ダサいと思ってたけど、転職してからは着るべきだと思って着ていた”オフィスカジュアル”ももう着なくていい、好きな服を買って着ればよかったから本当におしゃれの楽しさを思い出した。
最初の緊急事態宣言の時は、Youtuberとか芸能人とかが、動画出したりとか家の中で楽しめるエンターテイメントが増えてうれしかった。
それまで、別居してから友達と会うのを以前の1割以下に減らした私は、たまに暇とか寂しさを感じていた。
だから、やっとそこにアダプトしてくれるコンテンツがきたーって感じだった。
緊急事態宣言が明けても、遊ぶ人もいなかったので、少しだけ、もう終わっちゃったのか、って思った。
(どうせ宣言明けても自宅にいることが多いので、コンテンツは続いて欲しかった)
ポジティブに考えると幸せな一年だったけど、2020年にコロナ起因で私の人生プランは大きく変えられることになった。
私は3月にデンマークのワーホリビザを取得し、夏までには会社を辞めてデンマークに行く予定だった。
特にノープランだったけど、もう働くことに疲れていた。生きることに疲れていた。
結婚~離婚の前後は、仕事とプライベートを壊さないこと(決定的な何かを起こさずにギリギリ成り立たせること)で精いっぱいだった。
けど、離婚して、その後しばらくは自分を責めて病んだりもしたけど、カウンセラーやBizmatesの先生や本の著者など、それまで関わりが無かったような人たちの励ましのおかげでなんとか立ち直れてきて、そうすると、虚無感みたいのがあった。
私の人生これでいいんだっけ、と思った。
それで、2019年の夏に行った、スウェーデンに行こうと思ったのだけど、スウェーデンのワーホリ制度はまだ開始されてなくて(2020年3月に開始されたが私は年齢制限でダメだった。。)、それでデンマークにした。
北欧は男女平等が進んでいることもあって、これまでの日本の男女不平等への不満や結婚生活での夫婦間の認識違いの原因や、母親と父親の間で抱えていた問題が自分の代で解消されそうかなって思ったから。
そういう社会で暮らすとどんだけ居心地がいいんだろうと期待した。
あとは直感。私はいつも旅行に行くと(特に海外)、疲れてしまうのか、最後のほうは帰るのが楽しみになってしまうんだけど、スウェーデンは、初めて心の底から落ち着けて、このままここに住みたいって思った。
なんか、前世とかでここに住んでたんじゃないかってくらい、なじんだ。
そこから本気で移住することを考えて、それでまずはデンマーク、ってことになったのだ。
※正直、北欧のデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドはどこも男女平等ランキングは高いし住みやすそうだからそのうちのどこかがいいなって気持ちもあったので。
デンマーク語もオンラインで習い始めて、いつ会社辞めますって言おうかって思っていた。
私がコロナウィルスの存在を認識したのは、2020年の1月。
その時にテンポラリでアサインされたPJに、中国人のメンバーがいて。彼女が旧正月に帰省する時にコロナが怖いって言ってたから。
(そうしたら、彼女は帰省してそのままテレワークになって日本に戻ってこれなかったらしい)
2020年の1月に行ったディズニーにはマスクをしていった。
そのころはまだ、一緒に行った友達は、舞浜まではノーマスクで来てた。
2020年の2月には、ふと立ち寄った西新宿の薬局でマスクが無くなっていて、???と思った。
おそらく中国人が旧正月で帰省するお土産兼コロナ対策で買い占めたんだろうとも思った。でも新宿だからかなと思っていた。
いま思えば、あの時私は薬局に少しだけ残っていたPITTAマスクを買いだめておくんだった。
でも2月にたまたまカウンセリングを終わったので、それはよかった。
3月、4月まで続いていたら通うのも一苦労だったと思う。
3月?4月かな?になって、デンマークに行くのは少し待たなければならない(行っても入国できない)という状況になった。
会社は辞められなくなった。
それでもその時は、まだ夏になればコロナも落ち着くだろうと思っていた。
でも、夏になってもコロナは落ち着かなくて8月も家にいた。
9月になると、3月に取ったビザが失効するので、諦めはじめていた。(そして後にデンマークワーホリは諦めた)
その頃、縁あって転職する話が舞い込んだ。
かなり迷ったけど、転職先の会社はスウェーデンやほかの北欧の国など全世界にブランチがあると知って、少しでも北欧に移住する可能性が上がるなら、と思って転職することを決めた。
ワーホリビザを諦める代わりに、ワーキングビザを狙うことにした。
転職するまでに2か月弱ほど有給消化期間をもらえることになった。
こんな長期休暇をコロナ前にもらえたなら、絶対海外留学してたと思う。
でもそんなことができるわけもなく、日本国内でゆっくり過ごした。
後にこの期間に過ごした日々は、人生の中でも宝物といえるくらい、私の中で素晴らしい日々となった。
基本的には自宅にいたが、毎日起きて、今日は何しよう、って考えたり。
なるべく人の少ない平日の昼間に行動して、夜や土日は家で一人を楽しんでいた。
平日の昼間には、編み物教室や、図書館や、美術館に行ったりした。英会話を習いに新宿にも通った。
夕方になると、暇つぶしと買い物と運動のために、近くのショッピングモールまで歩いた。
寒い中、歩いているとあったかくなって、それが嬉しかった。
体調が悪ければすぐ寝てた。
昼下がりの陽の光の中で、Amazonで買ったばかりのソファでうたた寝するのもすごく幸せだった。
英会話の帰りに新大久保で、かなり前に流行った、チーズハットグやワッフルを食べたのもすごく美味しくて幸せ感じた。
夜になるとヨガや英会話をオンラインで受けて、映画を見て寝た。
本当に幸せ感に包まれていた。
コロナというパンデミックで、暗いニュースが多かったし、暗い気持ちになった人が多かったと思う。
コロナというウイルスが悪か善かと言われれば悪なのだと思う。
経済のことや、大変な状況になってしまった医療関係者や飲食店や観光業やその他大勢の人のことを考えると、本当に胸が痛む。
私個人も、マスクやトイレットペーパーやアルコールの品薄に振り回され、ネットで最安値を探しても尚かなりの高額な金額をそれらに払ったり、それらをいつも持ち歩いて過敏に対策もした。電車で窓が開いてない時は率先して開けに行ったりもしたしエスカレーターは2段以上開けて乗るようになった。
でも、そういう要因やネガティブな側面を、もし、一旦横に置いて考えることができたなら。
私にとっては、2020年に起こった変化は、外に出て感じるストレスを減らし、私にお休みの期間をくれるきっかけをくれ、好きなおしゃれをできるようにし、ヘルシーな生活を送れるようにしてくれた。
北欧に行く時期は後ろ倒しになってしまったが、ワーホリよりもっと長く行けるチャンスを得ることになった。
コロナというきっかけじゃなくて、ポジティブなきっかけで社会が変わって私の幸福感が増えていたらもっと手放しで喜べたであろうが、結果として、私は2020年、それまでよりも幸せになった。
自分のことを大切にできるようになった。
自分と向き合える時間が増えた。
誰も共感してくれなくてもいいし、違う意見の人もたくさんいると思う。
だからこのような話を他人・友人に語ったことはない。
でも、私の正直なこの1年の変化だ。
お題「#この1年の変化」